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No.7

update.2017.03.01

大学所有の重要文化財がある!~清風荘(1)庭園編~

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みなさん、こんにちは。ザッツ・京大編集部です。
まずは、この風景をごらんください。

やー、いかにも、京都らしい風景ですよね。ザッ庭園。
どこにあるかと申しますと、実は、これ、京都大学の施設の一つなんです。
なんで、こんな施設が京都大学にあるのでしょうか?

今回は、このいかにも「ザッ京都」「ザッ庭園」のこの施設、
「清風荘」について掘り下げていきたいと思います。

京都大学のいろんな施設の中には「重要文化財」もあるんです!

出町柳駅から今出川通りを京都大学に向かう途中にある、緑に囲まれたスポットをご存知でしょうか?それが、京都大学として初めて重要文化財(建造物)に指定された「清風荘」です。本学の迎賓、会議目的で利用しており、一般には非公開の施設です。
現在、京都大学には文化財として登録されている施設が12施設(12施設もあるんです!)ありますが、清風荘は、京都大学として初めて重要文化財(建造物)に指定された歴史的建造物です。庭園は「名勝清風荘庭園」として指定されています。
今回は、紅葉シーズンの「庭園」にクローズアップし、秋の清風荘を紹介します。
紅葉真っ只中の清風荘を訪れると、鮮やかな紅色を纏った、名庭園特有の洗練された景観美が目に飛び込んできます。紅や黄の秋の彩りに包まれた庭園、そして滋味深い端正な主屋と、実に絶妙なコントラストです。
贅沢にとられた広い庭園には、丁寧に整えられた木々が完璧なまでの美しさで配置され、池には緩やかなアーチを描く小さな橋もあります。紅く萠える木々が池の水面に映り込み、さらに華やかに秋の風情を演出してくれます。まさに名庭と呼ぶにふさわしい、自然と手仕事の妙と言えます。(観光名所の紹介みたいですね)

平成24年7月9日付けにて、京都大学として初めて重要文化財(建造物)に指定された「清風荘」は、昭和19年6月に、庭園とともに住友家より本学に寄贈され、教育、迎賓、会議施設として利用されてきました。庭園は、明治、大正時代にわたって作庭家として高名な小川治兵衛氏の作庭で、文化財保護法の規定により昭和26年6月9日付けで「名勝清風荘庭園」として指定されています。7代目小川治兵衛といえば、国指定の名勝である無鄰菴、平安神宮神苑、円山公園等の作庭でも知られています。
縁側で腰をおろし、目の前の庭園をしばし眺めると、静寂に包まれて、まるで時が止まったかのような不思議な安堵感が漂います。歴史深きもの特有の、優雅でおおらかな時の流れが感じられます。(…と、なんだか観光名所の紹介みたいになってきてしまいましたが、大学の施設です…)

紅葉シーズンだけでなく、冬の雪景色、春の桜、新緑と、四季折々の美しい表情を見せる清風荘。今回は庭園についてご紹介いたしました。次号では建造物について詳しくご紹介したいと思います。

ではでは!

【取材を終えて】

ホントに京都のどこかの観光地に行ってるみたいな感じでしたが、いかがでしたか?
こんな施設があるなんて、ホントにすごい!
改めて、京都大学の歴史を感じたのでした。次回の建造物編もぜひぜひご覧ください!