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No.3

update.2017.03.08

宇治でみつける科学のドキドキって何がみつかるの?

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こんにちは、ザッツ・京大編集部です。
京大ウィークスって知ってます?

[京大ウィークスってなに?]
京都大学には、北海道から九州まで全国に数多くの教育研究施設があり、どこもそれはユニークなものばかり。「京都大学の窓」と老若男女のみなさまに親しまれて早や6年。京大ウィークスは、これらの施設における公開講座、講演会、施設公開等を一定期間に集中して実施するという企画なんです。

ということで、ウィークスシリーズで数本記事を書いております。
ぜひぜひ、他の記事も探して読んでくださいね。

さてさて今回は、宇治にあるキャンパス、宇治キャンパス。
こちらには実験施設がたくさんあります。

宇治キャンパスは、理系の研究所などが中心になっており、毎年この公開を待ちわびて集まってくださるご近所の方々や未来の科学者を夢見てキラキラしたまなざしの子供たちがこのウィークスにはドッと押し寄せるんです。ありがたいですね、ホントに。
そんなイベントも今年でなんと20回目!

大人も子供も好奇心をくすぐられるゾーンがわんさかあると聞いて
ちょっぴり科学には疎い編集部、不安ではありましたが取材してみて考え方がかわりました!!
「サイエンスっておもしろい!」と、身近な存在に思えたのは確か。

京都大学が取り組む研究のなかでも理系の研究に特化した総合展示や講演会、たくさんの実験や、見て、触って、製作もできる楽しい公開ラボゾーン、ふだんは絶対立ち入れない実験棟に入ることができる貴重な体験ゾーン(事前予約制)など魅力たっぷり。最先端の研究や実用化を目指す研究などなど、幅広く実施している宇治キャンパスだからこそ可能な、科学のドキドキ。職員や学生による趣向を凝らしたさまざまなサイエンスイベント、その様子をご報告します。


「宇治キャンパス公開2016」は、科学について広く一般の方々に理解と関心を深め、
サイエンスの楽しさを身近に感じていただこう!!というものだそう。

[京都大学宇治キャンパス公開2016 おさらいデータ]

  • 開催日:2016年10月22日(土曜日)~10月23日(日曜日)9時30分~16時30分
  • 場所:京都府宇治市五ヶ庄(JR奈良線「黄檗(おうばく)」下車 徒歩5分、または京阪宇治線「黄檗(おうばく)」下車 徒歩6分)
  • 対象:どなたでも参加可能
  • 定員:なし

関連リンク
http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/open-campus/2016/

[京都大学宇治キャンパス公開2016 おさらいデータ]

  • 開催日:2016年10月22日(土)~10月23日(日)9:30~16:30
  • 場所:京都府宇治市五ヶ庄(JR奈良線「黄檗(おうばく)」下車 徒歩5分、または京阪宇治線「黄檗(おうばく)」下車 徒歩6分)
  • 対象:どなたでも参加可能
  • 定員:なし

関連リンク
http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/open-campus/2016/

さて。ここからは「宇治キャンパス公開2016」の見どころをプレイバックしましょう

各施設の最新研究内容をわかりやすく紹介

【総合展示&ブース】
(会場:宇治おうばくプラザ各スペース)

科学に関する大学での基礎研究や技術開発の近未来の最新動向に加え、「宇治でみつける科学のドキドキ」と題して企画された、ちょっぴり身近に感じることができるサイエンス分野をわかりやすく展示紹介。
当日は、子供から大人まで、みんな興味津々多くの来場者でにぎわっていました。
展示されている内容を見て、どの体験ブースを訪問するのか、決めている方もちらほら。
(体験ブースはホントにたくさんありまして、流石に全部は回れませんものねぇ、、
ちなみに、2016年のプログラムはこちら)

科学に関する大学での基礎研究や技術開発の近未来の最新動向に加え、「宇治でみつける科学のドキドキ」と題して企画された、ちょっぴり身近に感じることができるサイエンス分野をわかりやすく展示紹介。
当日は、子供から大人まで、みんな興味津々多くの来場者でにぎわっていました。
展示されている内容を見て、どの体験ブースを訪問するのか、決めている方もちらほら。
(体験ブースはホントにたくさんありまして、流石に全部は回れませんものねぇ、、
ちなみに、2016年のプログラムはこちら)


すごい数ですよね。
体験ブースの紹介は後ほど。

次に、

身近な科学の存在を、聞いて楽しむ

【特別講演会】
(会場:宇治おうばくプラザ1階 きはだホール)

各研究所教授による研究成果の一般公開という従来の機能を充実させるだけでなく、
大学という枠を越えて、新たな情報発信の場としてこの特別講演会があります。
キャンパスの中でどんな研究が行われているのか、知るチャンスです!
講演会の内容はこちら
●「原子を集めて創る小さい金属」
寺西 俊治

●「生存圏で見つける木材のドキドキ 変幻自在に木材を成形」
金山 公三

●「小麦タンパク質が生み出す‘ちから’の不思議 食品を科学する」
裏出 令子

●「埋もれた都の防災学」
釜井 俊孝

もうひとつ、講演会

さまざまな観点から科学を考える

【部局講演会】
(会場:宇治おうばくプラザ1階 きはだホール/総合研究実験棟など)

甲子園16個分の広い敷地に、多くの部局がある宇治キャンパス。
自然科学系の4つの研究所(化学研究所、エネルギー理工学研究所、生存圏研究所、防災研究所)のほか、
3つの研究科(工学研究科、農学研究科、エネルギー科学研究科)と環境安全保健機構のサテライト部局、
2つのユニット(極端気象適応社会教育ユニット、グローバル生存学大学院連携ユニット)、
研究連携基盤および宇治地区先端イノベーション拠点施設から構成されています。
各部局それぞれの講演には、科学に関する最新の知見紹介があり、
一般の方々はもとより多数のご出席があったとのこと。

●防災研究所公開講演会
●エネルギー理工学研究所公開講演会
●生存圏研究所公開講演会
●化学研究所公開講演会
●工学研究科附属量子理工学教育研究センター公開シンポジウム

部局HPはこちら。

そして、公開ラボのその①

貴重な体感!最先端の研究実験室をこの目で確かめる

(会場:宇治川オープンラボラトリー)

普段はなかなか立ち入ることのできない研究実験室の中で、研究者自身が研究の魅力を熱く語る、一般公開の目玉企画[公開ラボ]。
防災研チームによる「災害を起こす自然現象を体験する」をテーマに、流水階段歩行、浸水ドアの開閉、降雨流出、津波の模型実験を実施。ここのすごいところは、本物の災害に近い実験装置によるリアル体験ができること。
実験操作の一部を目の当たりにできるので、参加した方は、より研究の楽しさ、大変さを間近に感じることができたはず。

災害映像など
土石流
気象観測体験
都市水害のメカニズム
流水階段歩行
降雨流出
浸水ドア開閉
津波に耐える
などなど・・・
宇治川オープンラボラトリーの記事も作成していますのでぜひぜひそちらもご覧ください!

やっと本題(ホントに盛りだくさんで)で、今回のレポートはこちら。

わくわくドキドキ楽しくサイエンス

(会場:宇治キャンパス)
大人も子供もとにかく科学を楽しみましょう、
そんな声が聞こえてきそうな研究ブースの数々。
安全性に考慮した実験を行っているので、
小さなお子さん連れの方にも安心してご参加できます。
(もちろん、説明中や実験中はお静かに。楽しくてはしゃぎすぎると、
もれなく先生からピシャリと叱られます(笑))

取材に行けたところを簡単に紹介していきますね。

【LEGOで学ぼう「ゼロエミッション」エネルギー】
「ゼロエミッションエネルギー」とは?
ゼロエミッションエネルギーへの京都大学の取り組み内容と等の紹介と、
なんと、核融合炉をLEGOで再現されていました。
LEGOを使いながら、仕組みを説明されていて子供たちは夢中です。


これ全部LEGOですよ。もう、興味津々です
そして、他にも自分で発電した電力でLEGOの車や風車を動かしたりも。

子供の写真ばかりですが、こちらは大人の方も夢中でした!

次は、「巨大分子を造って、見て、触ろう」

原子や分子が多数つながった巨大分子(高分子)。この性質を利用して
いろんなものを作っちゃおうっていうもの。

原子や分子が多数つながった巨大分子(高分子)。この性質を利用して
いろんなものを作っちゃおうっていうもの。

ザッ実験って言う感じですよね。
みんな科学者気分かな。もうワイワイガヤガヤ。

ザッ実験って言う感じですよね。
みんな科学者気分かな。もうワイワイガヤガヤ。

そして、そして、次は
「飛ばせ気球!見つめろ地球!」

空を観察して豪雨の予測に役立てます!です。
中庭から、気球をとばすのです。
もう、これには大はしゃぎ!
でかい気球がでてました!
いよいよ飛ばします!

空を観察して豪雨の予測に役立てます!です。
中庭から、気球をとばすのです。
もう、これには大はしゃぎ!
でかい気球がでてました!
いよいよ飛ばします!


他にも、人口ダイヤモンドを造ったり、電子顕微鏡を覗いたり、
DNAを抽出したり、海の底のビデオを見たり、光の実験をしたり、クイズをしたり、
もう、ホントに盛りだくさん。全部紹介したいんですけど、全然足りない。
実際の本物といったらおかしいですが、本物の実験設備、機材をつかって体験できるので、
子供だけではなく、大人も十分に楽しめます。

簡単にプログラムの一部をご紹介
●放射線を見る
●シロアリの不思議な世界に触れてみよう
●ミクロな目で見る身近な食べ物(各種顕微鏡による食べ物のミクロ構造解析)
●樹木を支えるナノファイバーにふれよう
●LEGOで遊ぼう「ゼロエミッション」エネルギー●巨大分子を造って、見て、触ろう!
●飛ばせ気球!見つめろ地球!ー空を診察して豪雨の予測に役立てますー
●低温の世界を見てみようー液体窒素(196℃)を使った低温実験ー

などなどありますが、まだまだ他にもたくさん!!!紹介しきれません。

みんな、科学のドキドキ、宇治キャンパスで見つけられたかな?

[取材を終えて]

今回の宇治キャンパス公開2016では、スタンプラリーカードを手に体験を楽しむ子供たちの姿がたくさんありました。認定時にもらえる記念品(先着700名)もあり、ご家族みんなで科学を楽しむことができそうですね。学生も先生も熱心にいろんな工夫を凝らして授業をしていて、人気のある実験には、整理券が配られるほど。いやぁ毎年ながらすごい規模でした。実験内容も、ホントに工夫されていて、私たちもすごいすごいの連発です。
ホントにザッツ京大!

「いろんな体験ができるからおもしろい!」
「わからないことは大学の人が教えてくれるからわかりやすかった」
と、感慨ひとしおの子供たちに出会え、私たちもニッコリ笑顔に。

知的好奇心を満たす環境が宇治キャンパスにはあるということですね。
毎年開催されるそうですので次回はぜひ、訪れてみてください。