ザッツ京大

阿武山観測所 一般公開[地震の解明、地震学の発展に貢献]

昭和5年生まれの老舗地震観測所

こんにちは、ザッツ・京大編集部です。
京大ウィークスって知ってます?

[京大ウィークスってなに?]
京都大学には、北海道から九州まで全国に数多くの教育研究施設があり、どこもそれはユニークなものばかり。「京都大学の窓」と老若男女のみなさまに親しまれて早や6年。京大ウィークスは、これらの施設における公開講座、講演会、施設公開等を一定期間に集中して実施するという企画なんです。

ということで、ウィークスシリーズで数本記事を書いております。
ぜひぜひ、他の記事も探して読んでくださいね。

今回ご紹介します阿武山観測所は、大阪府高槻市の北方、標高281mの阿武山山頂から南へのびる山頂付近にあります。
昭和モダニズム建築の香り漂う白亜の塔は、今から80年以上昔、その時代の最先端の観測機器を用いて地震学の発展に貢献してきました。この観測所は昭和初期のモダンな建物で、映画のロケなどに使われています。
映画「プリンセス・トヨトミ」もここで撮影されたとのことです。
今日まで、さまざまな観測が行われ、現在でも防災研究所が中心となって進めている、次世代型稠密地震観測計画 (満点計画)の基地局として観測を続けているとのこと。微小地震の観測は他の観測所に移っているため、昔の地震計をこちらに持ってきてサイエンス・ミュージアム(地震計博物館)のようになっていると聞き、取材してきました。
昭和モダンな趣はそのままに、2014年から2015年にかけて改装&耐震化され美しくお化粧された現在の姿は、まさに白亜の塔でした。


山頂ゆえに、アクセスが不便かもしれませんが、ここにしかない昭和モダンとたくさん出会える良い機会です。

歴史・文化と最先端。地震観測と減災を学ぼう


阿武山観測所とは?

阿武山観測所(あぶやまかんそくじょ)を知る前に、少し歴史的な背景を。昭和5年(1930)、日本の内陸地震を研究するために開設されて87年。ウィーヘルト地震計、ガリチン地震計といった、時代ごとの最先端の観測機器を使用して、地震の解明、地震学の発展に貢献してきました。本近年は、歴代の地震計を展示して地震学の歩みを学ぶサイエンスミュージアムとしても活用を開始。地元ボランティアの手による見学会等もあり、この京大ウィークスの一般公開同様、いつも盛況なのだとか。

阿武山観測所(あぶやまかんそくじょ)を知る前に、少し歴史的な背景を。昭和5年(1930)、日本の内陸地震を研究するために開設されて87年。ウィーヘルト地震計、ガリチン地震計といった、時代ごとの最先端の観測機器を使用して、地震の解明、地震学の発展に貢献してきました。近年は、歴代の地震計を展示して地震学の歩みを学ぶサイエンスミュージアムとしても活用を開始。地元ボランティアの手による見学会等もあり、この京大ウィークスの一般公開同様、いつも盛況なのだとか。

[京大阿武山観測所 おさらいデータ]

 

開催日:2016年11月2日(水曜日)~11月3日(木曜日)
    (1)10時00分~11時00分
    (2)13時00分~14時00分
    (3)15時00分~16時00分
     ※両日とも

場所:防災研究所 阿武山観測所(大阪府高槻市奈佐原944)
JR「摂津富田」より、高槻市営バス「公団阿武山」行き「大和(だいわ)」下車 徒歩20分
対象:中学生以上

地震学史を支えた
歴代地震計を見にいきましょう

さて。ここからは「阿武山観測所」の見どころをプレイバックします。

今回の一般公開では、地震学の始まりから、武山観測所が担ってきた地震学における役割、そして地震が起こる原因や仕組み、地球の内部構造の研究を進めるために進化してきたたくさんの観測機器等を一般公開していました。

地震学と減災を学べる貴重な1日

●地震観測・地震学の歴史等についての特別レクチャー(全6回)
●歴代地震計保存展示室等を巡るガイドツアー
●超小型地震計「満点地震計」体験
●実際の地震波形の揺れを再現する装置「地震ザブトン」への試乗

大震計

大震計

開発 1936年頃
使用 1936年頃~1997年
大地震の震動を忠実に記録できた初めての地震計。
それまでの地震計と違い、
常時観測を可能にしたこの地震計は、
その後の地震学の発展に大きく寄与したそうです。

強震計

開発 1956年頃
使用 1956年頃から~1997年
たすき掛け連成振り子をもつ地震計。
上から吊るした錘と下から支えている錘を、
薄い板バネで連結させている。それにより、
2つの振り子はスイングするようになっているのだとか。
こちらも、国産強震計として幅広く観測に用いられたそうです。

強震計

開発 1956年頃
使用 1956年頃から~1997年
たすき掛け連成振り子をもつ地震計。
上から吊るした錘と下から支えている錘を、
薄い板バネで連結させている。それにより、
2つの振り子はスイングするようになっているのだとか。
こちらも、国産強震計として幅広く観測に用いられたそうです。

満点大震計(KVS-300)

満点大震計(KVS-300)

開発 2008年頃
使用 2008年頃~現在
微小地震の観測のため、世界最小・最軽量
(2Hz速度型地震計)の3成分一体型地震計。
本体の重さはわずか約1.5kg!!今も大活躍中です。

地震学史を支えた歴代地震計。昔は人の背丈よりも大きかった地震計が、今では手のひらサイズ。技術の進化がうかがえます。

地震学史を支えた歴代地震計。昔は人の背丈よりも大きかった地震計が、今では手のひらサイズ。技術の進化がうかがえます。

興味深い地震観測・地震学の歴史等についての特別レクチャー。みなさん真剣そのもの。

興味深い地震観測・地震学の歴史等についての特別レクチャー。みなさん真剣そのもの。

エレベーターはなく、どこまでもレトロ。階段で屋上テラスへ。晴れた日には遠くまで眺望可能。

[取材まとめ]

いかがでしたか?京都大学阿武山観測所。
柱1本1本にも雰囲気があり、昭和モダン建築に想いを馳せつつ、設立から80年以上、さまざまな地震観測を行い、地震学の発展をリードしてきた先人たち(研究や観測に携わってきた観測所の方々)に感謝です。
みなさんは「地震」と耳にすると何を想像しますか?
近い時系列でパッと思い起こされる巨大地震。
私たちはこれまで多くの大きな地震を直接経験したり、ニュース映像などで目の当たりにしてきました。
しかし、地震は過去のものではなく、私たちが住むこの日本では、毎日のように規模の小さい地震は起きています。
阿武山観測所では、現在も微小地震観測を常時行なっています。収録された観測データは、ネットワークを経由して、宇治キャンパスにある防災研究所地震予知研究センターに送られており、今後もずっと地震防災研究を支えていきます。
地震学史を支えた歴代地震計を見に、
2017年秋の一般公開(予定)、ぜひ訪れてみては。

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