ザッツ京大

京大愛がとまらない!『ザッツ・京大』編集長のリアルボイスに迫る!

京大の知られざる魅力に迫る『ザッツ・京大』の開設を記念し、ザッツ編集長インタビューを決行! 『ザッツ・京大』誕生のいきさつや取材エピソードなどなど、制作の裏側を紹介。「趣味は京大です」と断言する編集長のあふれ出る京大愛から、京大の魅力を体感してください!

『ザッツ・京大』開設は想いと努力の賜物?!
涙なしでは語れない広報課変遷の歴史

─ 『ザッツ・京大』は非常にポップな内容になっていますが、
どのような経緯で開設することになったのでしょうか?

編集長:
『ザッツ・京大』についてお話しする前に、まず、近年の広報課の取り組みから説明した方が分かりやすいと思います。京大は5年ほど前から今の時代に則した情報発信に取り組みはじめてきました。当時の京大にはまだブランディングというアプローチはなく、社会に対して大学のアイデンティティを主体的に、積極的に発信するという広報体制を模索している時期でした。
広報物の表現方法一つをとっても、かなり厳密な表記ルールで行っていて、なかなか公文書のようなスタイルは抜け出せていなかったと思います・・・。情報の受け手にとっての親しみやすさやわかりやすさという視点が、足りなかったかもしれません。当時は、「京大」という短縮表記すらためらわれる状態で、「京都大学」で統一するといったこともありました。

─ それは現在の『ザッツ・京大』からはなかなか想像がつかないですね。

編集長:
はい。民間企業から転職してきた私にとっては、かなり面食らうこともありました。
例えば、当時はメルマガもリンクの羅列集のような構成で。正直なところ、読み手の立場として、読んでもらえるのか・・・?と思うこともしばしばありました。とにかく、もっと広く学内外の人に興味や関心をもってもらえるような、わかりやすく親しみのある情報発信と、相互の関係づくりが必要だという想いはありました。

─ そういった課題に対して、どうような取り組みをされたのですか?

編集長:
まずはメルマガのリニューアルからはじめました。リンク集のような構成を抜本的に見直し、まずは読み物として楽しいものにしようと、京大の知られざる魅力を紹介するコラム『京大の「実は!」』をスタートしました。読者目線を意識しながら、まずは自分が興味のあることを掘り下げ、分かりやすく伝えることに重点を置きました。今までにない新しい試みということもあってどうしていいのかわからなかったからなのか、初期はかなり厳しい校正が入っていたのですが、根気強くじわじわと、少~しずつ柔らかいテイストを紛れ込ませて、枠を広げていきました(笑)。まさに歯列矯正のようなかんじで(笑)。

京都大学メールマガジン

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/mm/

─ 反響はありましたか?
うれしいことに、ありました。まず学生や教員のみなさんが「広報がおもしろいことをしている!」「広報が変わってきた!」と反応してくれて、取材させていただいた方も「おもしろい」と言ってくださり、徐々に口コミで広がっていきました。そういった手応えを肌で感じるうちに、広報課の中にも「新しいこと、おもしろいことをやろう」という意識が醸成されて、次のステップへと発展していく土壌ができたように感じます。

─ 次のステップとは?

編集長:
2015年4月には、京都大学創立以来初となる「主体的に仕掛けるブランド戦略」として、『探検!京都大学』というスペシャルサイトを開設しました。このサイトは、京都大学が大事にしてきた「フィールドワーク」のスタイルで、「惑星、京都大学」を探検するというもの。サイト内を探検しながら、今まで伝えきれていなかった、京大のユニークな研究内容や研究者を、わかりやすく、楽しく理解いただけるよう制作しました。つづいて2016年4月に立ち上げた『探検!京都大学モバイル版』は、スゴロクというゲーム要素を取り入れ、楽しみながら京大の「回り道の精神」を体感できる内容になっています。「とことんめんどくさいサイト」をコンセプトにするという、京大にとってはかなりチャレンジングな試みでしたが、「京大がこんなおもろいことをやってるぞ!」と話題になりました。PR活動にも力を入れたこともあり、かなり大きな反響がありましたね。

探検!京都大学

http://www.kyoto-u.ac.jp/explore/

まだ“かたち”になっていない、日々増殖する混沌としたものこそ、「ザッツ・京大」なパワーを秘めている

─ 確かに、『探検!京都大学』は「京大がここまでするのか?」とビックリしました。こうした思い切った内容のコンテンツを立ち上げた後、新たに『ザッツ・京大』をつくろうと考えた理由を教えてください。

編集長:
これまで様々な新しい取り組みを通して、京大の魅力を積極的に発信してきましたが、京大には、公式サイト上でも、既存の特設サイトでも取り上げきれていない、「もっと京大らしい」活動や人がまだまだあるんです。『探検!京都大学』で紹介する情報は、すでに“かたち”として出来上がっていたり、成果を挙げていたりする情報がメインになっているのですが、それらはあくまで氷山の一角。このサイトで表現したかったのは、ノーベル賞や研究成果といった京大の輝かしい業績を生み出す根幹ともいえる、よりリアルな京都大学のすがた。現在進行形で日々生み出され、増殖していくたくさんの多様な出来事にこそ、「京都大学を京都大学たらしめている、真の京大らしさ」がある。その一つ一つを掘り起こし、発信していきたい!という思いから、本サイトを作りました。

─ 一気にまくしたてましたね。編集長、ひとまずお茶を飲んで、一息ついてください!編集長のお話をまとめると、『京大の「実は!」』で紹介したような内容をさらに掘り起こして、出し惜しみ無く発信していく場が、『ザッツ・京大』ということですね。

編集長:
その通りです。老舗のうなぎ屋さんのタレのように、京大の120年の歴史が培ってきた、熟成された「京大らしさ」があります。それらは、容易に発信し尽くせるものではありません。
『京大の「実は!」』や『探検!京都大学』のようなこれまでの取り組みを通じて、徐々に京大の発信力が熟してきたからこそ、「ザッツ」に行き着いた。そう思っています。そういう意味では、この5年間広報課が取り組んできた集大成とも言え、個人的にもとても思い入れがありますね。

─ 『ザッツ・京大』をつくるうえで、どんなこだわりがありますか?

編集長:
まずは先ほど言ったように、より京大らしさを追求したニッチな活動や人を紹介することです。そして、それらにあまり手を加えずに、取材時のリアルな感動や驚きなどをできる限りダイレクトに伝えることを大事にしたいと考えています。日々うごめいている京大のアレコレをくまなく伝えられるようがんばっています。

─ 『ザッツ・京大』というタイトルもド直球ですね。

編集長:
や~、タイトルのネーミングは一番苦労しました。いろいろ案を出して、制作チームみんなで検討したのですが・・・、どうにもしっくりくる案が出てこない。100本ノック並に出して出して出しまくりましたが、出せば出すほどワケが分からなくなって迷走状態に。一時はスタイリッシュな方向に傾いたり、ありがち路線に走りかけたりもしたのですが・・・、「京大はそうじゃないよな!」という想いがあり、ずっと悶々としていました。
そんな時、倉庫を整理していたスタッフが、『ザ・京大』という本を見つけてきたんです。このド直球な、ある意味プリミティブなタイトルにパワーを感じて、「この路線だ!」と確信しました。『ザッツ・京大』はキャッチーでおぼえやすく、とても気に入ってます。今では作業中に何かひらめくと、思わず「ザッツ!」と叫んでしまう編集部一同です(笑)。

みんなが知りたいことが
人を惹きつける京大の魅力

─ テーマの決定や取材はどのように行っているのですか?

編集長:
私をはじめ編集スタッフが知りたいこと、多くの人に知ってもらいたいことを基準にテーマを決めていきます。案外、京大の中にいる当事者には自分たちが特別なことをしている意識がなく、埋もれてしまっているケースも少なくないので、客観的な視点でそういったネタも取り上げるよう心がけています。あとは常に純粋な好奇心を携えて、取材時に深いところまで訊けるようにします。幸い、これまでの活動で学生や先生方とのネットワークが広がり、さまざまな情報が集まるようになりました。みなさん取材にもすごく協力的で、本当にありがたいです。

─ テーマを掘り下げるといっても、中には理解することがむずかしいものもあるのでは・・・?

編集長:
基本的には、質問すれば、びっくりするくらいの情報量が返ってきます(笑)。先生も学生もシャイな人が多く、最初は言葉少なげなんですが、一度スイッチが入ると、もう止まりません。(この瞬間を「ハートに火が付いた瞬間」と呼んでいます)。濃い情報が出るわ、出るわ。お腹いっぱいを通り越して、胃薬がいるほどと言えば雰囲気が伝わるでしょうか。毎回、皆さんの熱量に驚かされます。ただ、アウトプットが苦手なんです・・・。そういう面もキュートで、たまらないんですよねえ。


体当たり取材の様子

─ もはや熱烈な京大ファンですね。

編集長:
はい。なんせ趣味ですから(笑)。

─ これまでの取材で印象に残っている人や活動はありますか?

編集長:
特に印象深いのは、フィールド科学教育研究センターでベニクラゲの研究をされている久保田先生です。久保田先生はベニクラゲへの愛が溢れすぎて、溢れ出した結果、自らベニクラゲマンとしても活動されており、突き抜けたベニクラゲ愛にただただ感心するばかりでした。久保田先生に出会えただけでも、この仕事をして良かったと思います(本気です)。その他にも、「探検部」やフォーミュラカーを手づくりしている「KART」にも、京大らしさを感じました。

─ 編集長にとっての“京大らしさ”とは?

編集長:
一言で表現するのは本当に難しいんです・・・。
「探検部」や「KART」で言えば、純粋に、興味のあることを突き詰める学術的探究心と実践を結びつける姿勢です。学生も教員も、皆さんピュアでひたむきなんです。流行や評価なんて気にせずに、自分が信じる道を、信じる方法で突き進む。自分が好きなことにとことん打ち込む。ブレない。これって一見簡単なことに思えますが、なかなかできることではないと思うんです。目標や意欲だけでなく、学びや経験に裏づけられた自信がないと続きません。京大には、そういうしなやかな人間力を持った人が多いと思います。また、こうした活動を受け止め、サポートしてくれる大学の懐の深さも京大らしさだと思います。・・・とはいえ、未だに“京大らしさ”と訊かれて、うまく答えられないんですよね。そういった一言で言い尽くせない多様性が“京大らしさ”でもあるので、ごった煮的な『ザッツ・京大』でそういったところを伝えられればと思っています。

─ 最後に、これから『ザッツ・京大』をどのようなコンテンツにしていきたいですか?

編集長:
大学と教員や学生、そして中高生をはじめとする社会の人たちをつなげる場にしたいです。そのために、これからは私たちザッツ編集部だけでなく、学生も制作に参加してもらい、みんなで育てていくサイトにしたいと考えています。動画も積極的に活用していきたいですね。どんなコンテンツに進化していくのか、私たち自身も楽しみ。これからもますます京大らしい、多様性にあふれた記事を掲載していくので、皆さん『ザッツ・京大』をよろしくお願いします!

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