Campuslife

No.16

update.2017.09.13

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こんにちは、ザッツ・京大編集部です。
志望大学を決めるきっかけや決め手となるポイントは人それぞれ。「尊敬する科学者が卒業生だから」という人もいるでしょうし、「学びたいことがある」という明確な目標がある人もいるでしょう。もしかしたら、「何となく学生生活に憧れて」という人もいるかもしれません。
そのどれもが、大学を目指すスタートとしては、きっと正解だと思います。
大事なのは、入学してからどう学ぶか、卒業後それをどう活かすかではないかと編集部は考えます(キリッ!)。
ただ、イメージだけが先行して、入学してから「思っていた感じと違う!」となるのは避けたいところ。そうならないよう自分自身で大学を体感し、理解を深める場がオープンキャンパス。

吉田キャンパスは朝イチから熱い!
というわけで8月9日(水)・10日(木)の2日間、吉田キャンパスで「京都大学オープンキャンパス2017」が開催されました!
皆さんは京大がオープンキャンパスを行っているって知ってましたか? 何やらここ数年盛り上がっていて、夏フェスよろしく“京都大「学」作戦”と言われているとかいないとか……。そんな熱い様子をお伝えするため、アブラゼミもうだる猛暑の中、総力取材を決行いたしました!!


1日目はまるで画像処理したような青空

 


受付は長蛇の列で、すでにフェス感が漂う

 


参加者は配布されたオリジナルバッグを引っさげて盛り上がる気満々!

 

1日目は午前8時30分に取材スタート。この時点でキャンパスは参加者や保護者の方々、在学生、スタッフなどでにぎわっています。
京大のオープンキャンパスの特徴は、まず規模が大きいこと。そして広大なキャンパスのそこかしこで、さまざまな体験プログラムやイベントが行われていることが挙げられます。限られた時間の中でいかに効率良くまわるかというこの感じ。まさにフェスやテーマパークに行った時と同じです。取材スタッフは前日に入念に計画を立てたものの、きっといろんなところで予想だにしないおもろいことが起こるだろうと予想。最後は「ま、その時の流れで臨機応変に」と、ヌルッと打ち合わせ終了。

我々はまず、オープニングセレモニーで山極総長のお話を聞くために、百周年時計台記念館百周年記念ホールへ。会場はすでに参加者で満員。これから自分が目指すかもしれない大学の総長からどんなメッセージが送られるのか、期待と緊張が入り混じった気持ちで待っているのが伝わってきます。


ライブでいえば即ソールドアウトいったところ

 

そして、いよいよ総長が登壇。
総長は自身の体験や研究活動の話を交えながら、京大の学びの精神を伝えます。熱心に耳を傾ける参加者、次第に熱を帯びてくる総長。その様はまさに、心のコール&レスポンス! 開始早々こんなに熱くて、この後カラダが持つのか、ちょっと心配になってきます……。


総長の熱のこもったお話に参加者は釘づけ

 


オープンキャンパスのガイドブックをひざの上に置き、一生懸命、総長の話を聞く参加者

 


「合格体験記」を食い入るように読む。
京大は君の入学を待っているよ!

 

続いて応援団から参加者へエールが送られた後、在学生による講演。大学で学ぶ意義を、学生目線で分かりやすく伝えます。口調といい、物腰といい、実にしっかりしている。取材スタッフなら目線が泳ぎまくり、声もひっくり返るに違いありません。頼もしい先輩の姿を見て、参加者たちはきっと憧れたことでしょう。


小ネタをはさみつつ、気合いの入ったエールを送る応援団。


もちろん動きはキレッキレ!

 


IT企業のプレゼンを彷彿とさせる学生の講演

 

同館2階では、在学生による進路・受験相談が行われていました。「どんな勉強をすればいいのか?」、「不安に負けないための対策は?」といった相談にこたえる在学生。年齢が近い先輩だからこそできるアドバイスをしていました。


中には本物のコンサルのような雰囲気でアドバイスをする在学生も


会場でちゃっかり「探検!京都大学」のクリアファイルを配布。


結構ウケが良く、関係者一同ドヤ顔

 

マジ楽しくて、タメになる、
学部の個性があふれ出す体験プログラム

附属図書館や博物館でもイベントが開催されていたので、お邪魔しました。附属図書館では貴重な蔵書の公開や書庫ツアーを実施。博物館では超レアな動物の標本が展示されました。この企画は京大を目指す学生だけでなく、本好きや博物館好きにとっても興味津々。こんな中身の濃いイベントを体験できることも、京大のオープンキャンパスの特色です。


附属図書館には、本好きにはたまらない貴重な蔵書がいっぱい!

 


博物館では生物の進化の軌跡をあらわす標本を展示

今度は急いで、薬学部キャンパスへ移動。ここでは、「ビタミンと薬」「薬のつくり方」をテーマにした模擬授業と研究室見学を実施。


まずはキャンパス内にある薬用植物園を見学

 


先生と在学生の指導の下、薬づくりを体験

えっ、ちょっと疲れてきた? まだまだプログラムは目白押しなので、お茶でも飲んでリフレッシュしてください。さて、その間に我々は、吉田南キャンパスの総合人間学部に向かいました。

猛暑なんてフッ飛ばせ!
1日目後半戦はさらにヒートアップ

エネルギーをチャージしたところで、再び京大体験をスタート。
総合人間学部のプログラムは、私たちが避けては通れない環境問題についての模擬講義に加え、研究室公開や相談コーナーが行われました。


生活に密着したゴミ問題について講義

続いて医学部キャンパスへ移動。この日の京都市の最高気温は、35.7度。天気がいいのは嬉しいけれど、汗はダラダラ、喉はカラカラ、足はヘロヘロ。はっきりいって灼熱地獄。来年のオープンキャンパスは、ぜひウォータースプラッシュのご検討お願いしますッ(笑)。
総合人間学部以外の学部企画は、参加するためには事前予約が必要。それでも会場前には長〜い行列ができていました。


大物スターのライブ会場のような行列

まずは講堂で医学部附属病院の伊藤先生による説明。医学部の先生なので難しい話になるのかと思ったら、とても分かりやすく、時には小粋なジョークを交えたお話で、参加者の緊張も和らいだ様子。先生、かっこいいッス!


さっそうとステージに現れた伊藤先生
カッコ良さではロックスターに負けてません!

そして、グループに別れて縫合、採血、人工呼吸、AEDの医療技術を体験。オープンキャンパスでこんなことが体験できるのかと、取材スタッフもビックリ。また、先生やスタッフの方々、指導していた在学生もフレンドリーで、ウェルカムな雰囲気も素晴しい。


練習用キッドを使って縫合を体験

 


こちらはシミュレーターを使っての採血体験

参加者の皆さんは緊張しながらも、目を輝かせて医療体験に臨んでいました。将来、彼らが日本の医学・医療を引っ張っていく存在になることを期待しています。

さてさて今度は大慌てで北部キャンパスに移り、農学部を取材。農学部では農園見学やミニレクチャーが行われていたのですが、残念ながらここでタイムアップ。


ザ・理系な雰囲気の農学部の研究室

 


キャンパス内にある農園を見学

農学部のプログラムは時間の都合で詳しく取材はできなかったのですが、他の学部のプログラムと同じように、参加者の皆さんは在学生や先生が時どき放り込むユルい冗談に和みながら、プログラムを体験していました。

[1日目取材を終えて]

いや〜、盛りだくさんだとは聞いていましたが、予想以上にボリューミーな京大のオープンキャンパス。1日まわっただけで、超大盛りのローストビーフ丼を食べたくらいお腹いっぱいになりました。が、2日目もあります! 後編では2日目のリポートをお伝えします。