ザッツ京大

好奇心が煮えたぎる火山研究センター 一般見学会に行ってみた

こんにちは。ザッツ・京大編集部です。
2018年になって随分経ちますが、去年の秋に開催された「京大ウィークス」がとても充実していたので、ザッツ・京大で紹介しないのは「もったいな過ぎる!」ということで、引き続きレポートしたいと思います。

さて、今回紹介するのは、秋の恒例イベント「京大ウィークス」のひとつとして開催された、理学研究科 火山研究センター 一般見学会
かつて「芸術は爆発だ!」と叫んだ芸術家がいましたが、それが好奇心にも当てはまることを、この見学会で実感しました。参加した皆さんの好奇心に火がつく様子をレポートします。

[京大ウィークスってなに?]
京大ウィークスは、北は北海道から南は九州まで、全国各地に展開している数多くの教育研究施設を地域の皆様に開放し、日々の研究等を紹介する皆さんの知的好奇心を刺激するイベントです!
詳しくはこちら(http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/social/weeks/2017.html

ということでやって来ました、熊本県阿蘇市にある火山研究センター仮研究棟。実は2016年の熊本地震の影響で、2017年4月から旧坂梨小学校を仮研究棟として活用させてもらっているのです。
見学会が開催されたのは、2017年10月21日(土)。当日は台風が接近していたためあいにくの天気だったものの、お隣の坂梨保育園の園児や坂梨小学校の卒業生、近隣にお住まいのご家族など、たくさんの方々が参加してくださいました。
さらに地元のテレビ局3社と新聞社3社が取材に来られてイベント感もアップ!
去年は地震で中止となったため見学会開催は2年ぶり、仮研究棟では初開催となる見学会に関係者も熱が入ります。


老舗旅館のような風情あるセンター入口(旧坂梨小学校)

 


中に入るとかつて校舎だった研究棟が出現

見学会スタートの前に、まずは取材に来てくださったスタッフさんへの対応。


「本日は火山研究センター 一般見学会を取材していただき、ありがとうございます」と挨拶するセンタースタッフ。
このコスチューム、もちろんふざけているわけではありません。100%真剣です。火山研究センターでは作業服が正装なのです。(マスクに関しては多少“つかみ”的な要素はあったかもしれませんが。。。)
右側のスタッフが着ているのは、火山研究センターオリジナルのTシャツです。「ASO」の文字が目鼻になっているキャラがカワイイ。スタッフはシャイというわけではなく、バックプリントを披露していたんですね。


この日いちばんのドヤ顔。男前です!

取材陣の心をわしづかみにした後、各ブースで質疑応答。京都からかけつけた院生・学生も実験の内容を紹介。カメラに囲まれ緊張したせいか、声が半オクターブほど高くなったものの滞りなく対応していました。


取材に訪れたテレビ局・新聞社の方々がイベント感を演出
雰囲気に飲み込まれ気味の院生・学生スタッフ

 

七輪でマグマをリアルに再現

いよいよイベントがスタート。まずご紹介するのは、地球や惑星についての科学を楽しむことを目的とした「タジック・アースと工作」と、七輪を使ってマグマを再現する「七輪マグマ」。しかし、こちらの内容はすでにザッツ京大に掲載されている京大ウィークス〜地球熱学研究施設の記事に詳しく書かれているのでササッとご紹介。


七輪で火山活動を再現

 


食い入るように見つめる子どもたち
好奇心にも火がついた瞬間です

 


タジック・アースのブース
球体にプレート境界などを投射

 

ココアを使った実験に 参加者は釘づけ

つづいては、ココアでカルデラを作る実験。ココアで“カステラ”を作るのではありません。“カルデラ”を作るのです。ちなみにカルデラとは、火山の活動によってできた大きな凹地のこと。実験ではココアと練乳を火山の表面の岩石とマグマだまりに見立てて、カルデラができる様子を見るのが目的です。
ここで豆知識を紹介。研究センターがある阿蘇は日本で2番目に大きいカルデラをもつ火山で、その大きさは東西約18km・南北約25 kmにおよび、福岡ドームが6000個入るほどなんです。


涼やかな流し目で説明する右スタッフ

ここからは脳内で某クッキング番組の音楽を奏でていただくとイメージしやすいと思います。それではミュージック、スタート♫


まずは市販のココア少々と練乳少々を用意して…

 


こんなことをしたり…

 


あんなことをすると…

 


立派なカルデラのできあがり♪

いやはや、お見事。形はカルデラそのもの。しかもティラミスみたいでおいしそうです。
それにしても自分の目で見て、体感する実験は食いつき方が違います。子どもだけでなく大人の方々も身を乗り出して見ていました。理解することも必要ですが、まずは「おもしろそう」と関心をもつことが大切なんですね。

まだまだある おもしろ実験の数々

こちらは大倉敬宏教授による火山診察入門講座。さまざまな機械を使った大倉教授の解説を、理系ファミリーは真剣な眼差しで聞いていました。
取材班は顕微鏡で阿蘇火山の岩石を観察するところまではついていけたのですが……


こんなハイテクな機械を使ったり……

こんなマニアックな装置を使われると、かなり怪しくなってきました。

この日は他にも、横尾亮彦助教による熱赤外映像装置を使った火山観測の解説&温度測定体験や、学生によるマグマ上昇実験などバラエティに富んだ企画が実施されました。


説明に熱が入る横尾助教

 


温度測定体験コーナー
はじめは大人しく見ていましたが……

 


瞬時に楽しみ方を発見!
子どもは遊びの天才です

 


こちらはマグマ上昇実験
事前にしっかり予習

 


いよいよ実験開始
この時点ではまだスタッフの方が楽しげです

 


形勢逆転! 子どもたちは興味津々
未来の火山博士誕生の瞬間かも?!

こうして見学会は終了。参加者は火山の不思議にふれ、教員とスタッフはイベントに手応えを感じ、みんな笑顔の1日でした。

取材を終えて

外の天気とは対照的に、火山研究センターの中は熱気が立ちこめていました。それは単に人が発する体温によるものだけでなく、子どもをはじめとする参加者の驚きや感動によるものだったといっても過言ではないでしょう。
今回の見学会は、「関心をもつ」「楽しむ」という学びの出発点に出会うステキなイベントでした。
来年は見学会に加えて、温泉も満喫したいと思います!

 

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