2018.04.25
空中の頭脳戦~熱気球サークル「京大飛翔会」に迫る!~
こんにちは、ザッツ・京大編集部です。
さて、みなさん、京大ウィークスって知ってますか?
[京大ウィークスってなに?]
京都大学には、北海道から九州まで全国に数多くの教育研究施設があり、どこもそれはユニークなものばかり。「京都大学の窓」と老若男女のみなさまに親しまれて早や6年。京大ウィークスは、これらの施設における公開講座、講演会、施設公開等を一定期間に集中して実施するという企画なんです。
ということで、ウィークスシリーズで数本記事を書いております。
ぜひぜひ、他の記事も探して読んでくださいね。
どんなとこかな?京大農場
今回ご紹介いたしますのは、
京都府木津川市に昨年移転したばかりの農学研究科 農場本場。
京大農学研究科の恒例イベント(恒例っていっても木津農場では初めて!!)
「京大農場オープンファーム2016」に突撃取材に行ってまいりました。
JR木津駅から東へ約1km。見えてきました、見えてきました!!
ピッカピカの真新しい学び舎を目の当たりにして、はやる気持ちをおさえきれなくて少し早歩きになる…あがる息(笑)。
しかし、すでにたくさんの一般来場者の長蛇の列!!!すごい人気です。
木津農場の面積は約25ヘクタール。広い敷地には400kwのシリコン型太陽電池やトリジェネレーションシステム(排気ガスに含まれるCO2を逆利用した地球環境に優しいエネルギーシステム)を導入した温室、環境負荷の少ない農業生産を実証するための新しいコンセプトにもとづく水田や畑地、果樹園、施設園芸用温室などが合理的に配置されています。
本館には教育研究用の先端的設備だけでなく、調理実習室や宿泊施設も備え、
農作物の栽培、収穫、調理、食までの一連の実習を行うことが可能。
本館には教育研究用の先端的設備だけでなく、調理実習室や宿泊施設も備え、
農作物の栽培、収穫、調理、食までの一連の実習を行うことが可能。
また、プロジェクト研究用の研究室と圃場も設置し、
学内外の研究者と広く共同研究を展開することもできる、農学研究パラダイスなのです。
また、プロジェクト研究用の研究室と圃場も設置し、
学内外の研究者と広く共同研究を展開することもできる、農学研究パラダイスなのです。
当日は晴天の農場体験日和。盛況をうかがわせる大行列。
さて。ここからは「京大農場オープンファーム2016」の見どころをプレイバックしましょう。
子供たちが農業の楽しさやおもしろさを実感できるようなイベントがたくさんありましたよ♪
[3F講義室]
第20回附属農場公開講座
「京大農場における次世代型農業技術の展望」
・木津農場の概要とグリーンエネルギーファーム 北島 宣 農学研究科(附属農場)教授・農場主事
・京大ビールの古代コムギの研究からNBT
中崎 鉄也 農学研究科(附属農場)准教授
・遺伝資源としての雑草とその探索研究
冨永 達 京都大学大学院農学研究科(雑草学)教授・農場長
[実験園場・栽培温室]
・水田/果樹コース
・蔬菜/花卉コース
農場内を巡るツアー。水田/果樹コース(約60分)×4と
蔬菜/花卉コース(約45分)×5の2コースがあり、農場で生産されている研究用の作物をゆっくり見学。
即売所で見た花や野菜を発見することも。
農場内を巡るツアー。水田/果樹コース(約60分)×4と
蔬菜/花卉コース(約45分)×5の2コースがあり、農場で生産されている研究用の作物をゆっくり見学。
即売所で見た花や野菜を発見することも。
[実験園場(水田)]
・イネの収穫
・農業機械の見学
刈り取った稲を「ヨイショ!」と束ねたり、干したり。
稲刈り体験ができる貴重なチャンス。ほかにも農業機械を
見学したり。多くの子供たちが参加していました(約60分)。
好天に恵まれて、慣れない作業もスイスイ笑顔ではかどる、稲刈り日和でした。
指導員の方のお話にきちんと耳を傾ける子供たち。自分の手で刈り込んだ稲を丹精込めて天日に干します。
見たこともない農業マシンが続々現れるのに、子供たちも興味津々。頑張がんばったら、おなかがすきましたかね。
[1階 食品品質管理実習実験室]
・渋柿の渋抜き(事前申込20名/小学生以上)
・台所用品でDNA抽出(事前申込20名/小学生以上)
柿の渋さを消すメカニズムを学んだ後は、アルコー ルを使った
柿の渋抜き体験に参加。他にも、DNAとDNAマーカーを用いた
育種法を教えてもらったり、 台所用品とブロッコリーを用いた
DNA抽出の実験に参加できたりと、みなさん充実の時間を過ごしていましたよ。
☆渋柿の渋抜き※使用する渋柿を公開ラボ会場入口にて500円で購入いただいた後の参加となります
美味しそうに見える?実は渋柿。この渋い柿から「渋さを消すメカニズム」を学びました。
同ア渋抜き実験中。渋かった柿が、実験後は甘く変化!!美味しすぎて最後はビックリの笑顔。
実験終了後には、京大印の箱(レアですね)をもらって「一番美味しくなる日」を記して持ち帰ることができます。
実験終了後には、京大印の箱(レアですね)をもらって「一番美味しくなる日」を記して持ち帰ることができます。
☆台所用品でDNA抽出
DNAってなに?そんな謎をわかりやすく解説。その後はブロッコリーと台所用品を用いたDNA抽出実験のスタート!
初めての実験に、とまどったり難しいと感じることも、京大生のお兄さんが助けてくれます。安全・安心です♪
初めての実験に、とまどったり難しいと感じることも、京大生のお兄さんが助けてくれます。安全・安心です♪
DNAは抽出できたかな?ジイーーッとニラメッコ。この真剣なまなざしが将来、農学の発展につながるのかも。
DNAは抽出できたかな?ジイーーッとニラメッコ。この真剣なまなざしが将来、農学の発展につながるのかも。
・農業機械自動走行 デモンストレーション
・パネル展示/実験器具展示
・農産物の即売
稲を収穫する自脱コンバインの自動運転のデモンストレーションや、
農場での教育・研究活動についてパネルにて紹介されていました。
そして毎年、超好評の花、米、野菜などの農産物の即売は、売り切れ次第終了。次回も楽しみです!!
☆農業機械自動走行 デモンストレーション
颯爽と進むマシン。かっこいい未来の乗り物?いいえ、農業に特化した自脱コンバイン。しかも自動運転!!
安全のため人は乗ってはいますが運転はされてない…ん?京大スタッフの後ろ手に握られているものは。そう、コントローラー!!!
パネル展示/実験器具展示
丸っこいフォルムがかわいい。でもパワフル農業マシンだそう。マシンはほかにもいろいろ。農業機械はどんどん進化しているのです。
「京大生さんが作られた農産物を買いたくて」とおっしゃるご婦人。お気に入りのお花をゲットできて笑顔のご清算。
丹精込めて育てられた植物たちが勢揃い。品定めも楽しそう。どんどん売れていましたよ。
いかがでしたか?
木津市の真新しい学舎に移ってからは初めてとなる「京大農場オープンファーム2016」。
「植物とともに人の未来を考える。」をテーマにさまざまな催し物が繰り広げられた1日でした。
以前、校舎のあった高槻市同様、
これからは木津市と連携して生涯学習センターや市民大学講座などでの講演、
中学生の職業体験学習、小学生の農場見学会などを行い、
京都大学農場は市民の学びの場として活用していく予定です。
今回のオープンファームに参加した子供たちの中から、
将来の、未来の農業や最先端の農学に関わる分野を牽引する人材が生まれるかもしれませんね。