Campuslife

No.22

update.2018.04.25

空中の頭脳戦~熱気球サークル「京大飛翔会」に迫る!~

この記事をシェアする

こんにちは、広報Hです。

京大のアウトドアサークルは、山、海、陸など、さまざまなフィールドで活動していますが、何と「空」で活動しているサークルがあるとか。しかもそのサークルには、これまた何と日本代表の学生がいる・・・・・・という噂を聞きつけました!

その名は、

熱気球サークル「京大飛翔会」。

熱気球って空に浮いてるアレですよね。乗ってゆったり楽しむ遊びだと思ってたんですが、競技もするんですか!?

まだまだ知られていない熱気球(以下、気球と呼びます)の魅力を体験すべく、サークルの1日に密着してきました。

早朝、滋賀県の田園地帯に集合。

気球の練習日は、とにかく朝が早い! 日が昇りきらない6:30に滋賀県集合。広報Hは4時起きで既にツライ・・・・・・


おっ。だいぶ年季の入ったハイエースですね!!(汗) これに気球を載せてどこまでも。

今日のフライトメンバーはこちら! 左から、石月綾音さん(2回生)、臼倉善太さん(2回生)、雪永啓太さん(2回生)、滝村航平さん(3回生・部長)、河田慎平さん(修士課程1回生)。あれ、河田さんって・・・・・・

焼きイモの彼!?(焼きイモの彼について詳しくは過去のザッツで!)

そう、河田さんは京大飛翔会に所属し、9月にポーランドで行われる熱気球ジュニア世界選手権に日本代表として出場する強者なのです!! すごいのは研究だけじゃなかった。。

離着陸しても良さそうな地帯を見つけたら、ヘリウムガスの入った風船(=パイロットバルーン)を飛ばして風の強さや向きを確認します。かなり速く飛んでいってしまい、今日は練習できないかも・・・・・・というまさかの事態に。

しかし幾多の難所を乗り越えてきたフライトメンバー、ここで諦めるわけがない! さらにハイエースを走らせ、風の弱いところで再チャレンジ。


望みをかけて風船が飛んでいく空を見上げるメンバーたち。

無事にフライトできそう!ということで・・・・・・

早速気球のセッティング開始!

なんかいろいろ出てきた! 手がすれちゃうので、軍手はマスト。ブルーシート、エンジンつき扇風機、バスケット・・・・・・こんなに積まれてたなんて。「荷物は全部で260~270kgくらいです。」←すごい

着々と組み立てていきます。安全のため、空港にフライト予定を連絡するのも忘れずに。

この赤い巨大な巾着(?)からは、風船みたいになっている部分の布(=球皮)が出現! これを広げるのにも一苦労。破れたら大変なので、ちょっと尖った草にも注意を払います。

エンジンつき扇風機を回し始めると、みるみるうちに球皮が膨らんで、おなじみのまあるいフォルムに!


火が出た-!!! ものすごい爆音で最初はビックリしましたが、だんだん慣れてきました。

バスケットを立てて、いよいよ搭乗です!

空からレポお届けします

命綱ないの!? 怖っ! 怖っ!と離陸時内心ビビっていた広報Hですが、ちゃんと試験に合格したパイロットと一緒なので安心。これまで事故は起こっていません。今日は河田さんと搭乗です!


いってきまーす!

パソコンには特殊な地図が表示され、GPSで気球の位置・高度やルートを確認することができます。

地上では、他のメンバーが着陸地まで気球を追跡するので、無線で連絡をとります。頭上には気球操作の鍵を握るバーナーが。オンにするとガスが燃焼するのですが、熱気により球皮内の温度と圧力が上がり、上昇することができるのです!

おお~! あっという間にこんなに高く上がりました! スカイツリーと同じくらいの高さにいるそうです・・・・・・(ガタブル)

でも本当に良い眺め。風が気持ち良くて、田んぼが綺麗に並んでいる風景を見ていると心が落ち着いてきます。

着陸地は、あの池の近く。実は最初風が強くて諦めていた地点です。果たして上手く着陸できるのか!?

急いでロープを引く河田さん。これで球皮の開口部が開き、排気→下降することができます。思ったより速く風に流され始め、急いで下降しないと・・・・・・と焦っていたそうですが、全然そんな風に見えなかったです!

競技では、どれだけ目的地に近づけるかを競うのが一般的ですが、いろいろなタスクがあります。上昇・下降は操作できますが、移動するには風に乗らないといけないので、パイロットはちょうど良い高さの風を読むことが求められます。常に頭をフル回転させる頭脳戦なのです!!

大会ではたくさんの気球が空に舞い上がるそうです。見てみたい・・・・・・。

無事に着陸。地上メンバーが待っていてくれました。

バーナーをたく「ゴーッ」という音が頭上でするのですが、気球の大会ではそれがあちこちから聞こえてくるそう。「その音がすごく好きです」と河田さん。

後片付けめちゃ早い。


この気球は「メリーポピンズ」(♀)という名前。結構長く使っているみたいなので、おばあちゃんですね。これも競技ですか!?というくらい、超スピードで片付いていきます。

こんな楽しそうな一コマも。

今日のフライトをノートに記録して、無事に終了です。

終わってみると、楽しかった! こんな体験、そうそうできるものではありません。また大会は全国各地で行われるため、遠征先でご当地グルメや観光を楽しめるのも魅力の一つ。
メンバーは、「最初の北海道合宿が楽しかった」と話していましたよ。

みなさんも、気球に乗ってみたくなってきたんじゃないでしょうか!?

目指すは世界一! 京大飛翔会の世界選手権でのご健闘、心よりお祈りしています!

おまけ:例会もあります。

毎週金曜日18時から、サークルのBOX(部室)に集まって例会を開いています!


佐賀ではアジア最大級の「インターナショナルバルーンフェスタ」が開催されます。


至るところに気球が!

例会の内容は気球についてのお勉強や、フライト・遠征についての連絡など。


パイロットになるためには、このテキストでみっちり勉強。

この日はちょうど幹部学年の代替わりということで、お世話になった先輩に後輩からプレゼントが!


もらったのは、サークルの思い出アルバム。うわ~良い写真!

 


熱気球に興味が出てきた新入生のみなさん、まずはBOXに来てみてね~!

▼京大飛翔会HP
http://kuniv-balloon.tumblr.com/