2020.05.28
10周年! 知りたい! iPS細胞研究所 ~最先端研究のこれまで・これから~後編
こんにちは、
ザッツ・京大編集部です。
ところでみなさん、
京都大学の中には、教職員、留学生含めて、どのくらいの海外の方が、
勉強したり、研究したり、働いたりしていると思いますか?
実は、約5,000人もいるんです!
どの国から来たの?留学生は何人?
ホームページできちんとデータにまとめて、公開されているんです。
データで見る京都大学(http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/about/data/)
留学生数等に関する資料(http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/international/students1/introduction.html)
詳しい内訳に興味を持たれた方は、
上記のサイトにぜひアクセスして詳細を確認してみてください。
と、まぁこれだけ、海外の方が京都大学にいらっしゃるのにも理由があるんです。
京大は外国人研究者や留学生の受け入れを行うことで
世界の中での競争力を高めようとしています。
ですので、京都大学も国際交流を推進する取り組みに一段と力を入れているところなんです。
そこで、今回は、
京都大学にいる留学生や教職員の方たちの日本での生活や研究をサポートし、
学生と大学、国と国、人と人を強く結びつける「絆」づくりに役立つ、
留学生ラウンジ「きずな」に潜入し、その実態について、調査してまいりました!
留学生ラウンジ「きずな」は、京都大学に在籍する留学生の相互交流を促進し、留学生と日本人学生および教職員との交流のためのスペースとして、2002年春に開館しました。館内には自主学習や語学交換などのできるサロンや日本語学習者用の図書室などがあります。また活動の一環として毎月イベントを開催し、学生に広く参加を呼びかけて交流のきっかけづくりをされています!
こんなチラシ作成されてます!
かねてより留学生が活用するラウンジがあると知ってはいたものの、入ったことはなかった広報H。
しかしその門戸は誰にでも開かれていたのです!
「きずな」から始める国際交流、今回はみなさんに代わって広報Hが体験してまいりました(辞書を片手に!)。
本、CD、DVDなど、日本語の勉強になりそうなものがたくさんありました!
ここでも、みなさん日本語の勉強をされているのですね!
「きずな」のチューターさんが、ポスターを作っていました。
「きずな」には、現在5人(取材当時)のチューターがいます。全員京大の大学院に在籍し、月曜日から金曜日まで毎日交代で勤務しています。チューターの仕事は、日本語学習教材の貸出・返却手続、イベント申込手続、資料配布、カレンダー作成などさまざま。学期の節目である4月・10月は特に忙しくなるんだとか。ラウンジに来る留学生とのコミュニケーションも、留学生活をサポートする大切な要素になっています。
また、「きずな」スタッフとして他にも職員1名、留学生相談員3名(交代制)が在室しています。日本に来て間もなく、相談できる知り合いがいない・・・という学生さんの強い味方!万全のサポート体制で「きずな」に来る留学生を温かく迎えています。留学生相談員は、留学生のさまざまな悩みを聞き、適切な対処法や機関を紹介する窓口の役割を果たしています。学生にとってベストな選択肢を提示し、一人一人に合ったきめ細やかな対応をしています。実は、「何が悩みなのか分からない」という学生も多いのだとか。話をするだけでも、心が落ち着いて、事をうまく進められるようになったというケースもあるそうです。
「きずな」という名前には、「人と人とをつなぐ」という意味も込められています。「きずな」の活用をきっかけに、留学生の世界が広がるといいな、とスタッフ一同。
部屋の中でひときわ存在感を放つボード。これは「言語交換掲示板」といって、お互いに勉強したい言語を話す学生同士が交流するためのきっかけを提供するものです。
いろんな国の方がいて、同年代の方も多いから、言葉を覚えたりするにはこういうやり方が効率的なんでしょうね。活きてる言葉が学べそうですね。私も学生時代に「きずな」のことを知っていればもう少し英語を話せるようになっていたのに、もったいないことをしちゃったなぁ・・・なんて肩を落としていると、
スタッフの方から、「日本文化について理解を深めてみませんか?」との声をかけていただきました。
日本文化?どういうことだろ?
きずな」では毎月、イベントを開催しています。「新春書き初め会」や「日本舞踊入門」、「陶芸教室」など、外部から講師をお招きして本格的に日本文化を体験できるイベントが目白押し!取材にお伺いした時にはちょうど、「三味線・長唄教室」が開かれるということで、姿勢を正して参加してまいりました!
(日本人でも、なかなか三味線、長唄なんて体験できないですよね・・・私も初めての体験です!)
まずは三味線の基本から!
三味線は、日本の伝統的な楽器の一つで、室町時代に琉球から渡来した蛇皮線(じゃびせん)を基に、日本人が多くの改良を加え、現在の形になりました。留学生にとってはめったに触れる機会のない楽器ですよね。広報Hも生で見るのは初めてなので、じっくり観察させてもらいました。
いよいよレッスンスタート!
定刻になり、教室が始まりました!集まったのは約20名の留学生。中国、ドイツ、マレーシア、ロシアなど、さまざまな国の学生がいましたよ!みんな興味深々!
まずは、講師のお手本鑑賞から
講師は、「勘武乃の会」のみなさん。「元禄花見踊(本名題:元禄風花見踊)」という曲を披露されました。この曲は、桜の下で男女がお酒を飲みながら、元禄時代のはなやかな衣装で踊る様子を描いたもの。長唄の中でもとっても有名な曲なんですって。これまで京都市国際交流会館で三味線教室をされたことはあるようですが、京都大学で本格的に三味線・長唄を披露するのは初めてだそうです!
留学生たちも、私も三味線の話に興味深々(私は杵屋勘佳乃さんが英語で説明されていることにも興味深々)でした。リズムに乗ったり、聞き入ったり留学生の方がそれぞれのスタイルで楽しむ姿が印象的でした!
さて、次は実践タイムです。
三味線チームと長唄チームに分かれて交代制で練習を行います。
三味線チーム!
さぁどうでしょうか?みなさん楽しめているでしょうか?
長唄チーム!
さて、一方、長唄チームはどうでしょうか・・・?
長唄チームの部屋のドアを開けると、元気な歌声が聞こえてきていました。
みんなでセッションにチャレンジ!
チームを交代して全員三味線の練習が終わったら、同じ部屋に集まってみんなで合わせてみます。
短時間の練習とは思えないくらいの完成度にびっくり!
いかがでしたでしょうか?今回のザッツ「京都大学で日本文化体験」趣深かったですよねぇ・・・
いや、違う、違う!「留学生ラウンジ!」こっちの話でした。
今回は取材の時にイベントが開催されていて「三味線・長唄教室」に参加しましたが、他にも毎月いろいろな日本の文化を学ぶ教室が開催されています。留学生にとって大切な、友達を作る機会を設けるだけでなく、「せっかくなら日本のことをもっともっと好きになってもらいたい!」「日本でしか得られない体験をしてほしい!」という思いで、毎回「きずな」スタッフはイベントを企画しています。
日本人の学生も、同年代の方が多いですし、各国の言葉を覚えたり、
現地の話が聞けたり、文化を教えてもらったりといった形できずなを利用できると思います。
こういう国際交流ができる場所が京都大学にはあるんですよ!
日本人京大生のみなさん!特に留学に迷っている方は、ぜひ「きずな」を訪れてみてください。
「きずな」で留学生と交流して、つながる世界の輪を体験してみましょう!
それではまた次回のザッツで。
See You!