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No.21

update.2018.01.09

琵琶湖の辺りにあるセンターで調査しまくりの1日

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先日、京大ボート部で歌い継がれてきた旧制第三高等学校寮歌「琵琶湖周航の歌」の記念碑が、
吉田南構内に完成して、改めて京都大学の歴史を感じたザッツ・京大編集部です。
詳細はこちら

さて、今年も行ってまいりました。京大、秋の恒例イベントの一つ「京大ウィークス」。

[京大ウィークスってなに?]
京大ウィークスは、北は北海道から南は九州まで、全国各地に展開している数多くの教育研究施設を地域の皆様に開放し、日々の研究等を紹介する皆さんの知的好奇心を刺激するイベントです!
詳しくはこちら(http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/social/weeks/2017.html

今年もいろんな施設に潜入してきましたので、
早速、レポートしたいと思います!

みなさん、京都大学は、もちろん京都にあるのですが、その水瓶はどこだかご存知ですか?
そう、もちろん琵琶湖です。滋賀県の方を怒らせるとせき止められるという噂の、あの琵琶湖です。

今回、訪問した、「流域圏総合環境質研究センター」は、その琵琶湖の沿岸滋賀県大津市にあります。
琵琶湖・淀川流域は、湖・河川・森林・農地・都市・工業地等が存在し、流域圏の研究・教育には理想的ポジションなんだそうです。

京都の喧騒から逃れ、琵琶湖の辺りでのんびり魚釣りをしたいから、大津に研究施設を作ったとか、そういうわけではないのですね、施設がある場所にも、きちんと意味があるんです。(当然ですけどね。。。)

そんな流域圏総合環境質研究センターにて「琵琶湖湖畔での半日研究体験プロジェクト」が開催されるとのこと。「琵琶湖の湖畔で研究体験!」そのなんともミスマッチ感あふれる言葉に導かれ、行ってまいりました!
「湖畔での研究」がどんなものだったのか、レポートいたします!

流域圏総合環境質研究センター

さぁやって参りました!「京都大学流域圏総合環境質研究センター」!
ちなみに、Googlemapで場所を確認しますと、こちらです。

どうですか、建物の裏がすぐ琵琶湖です。そう、まさに湖畔です。湖畔で実験です。
しかし、ほんとに、沿岸に研究施設があるのですね。この場所に作るということが重要だったんですね。

参加者の方の受付も進んでいます。みんなやはり「湖畔での実験」に惹かれたのでしょうか。
いよいよ、イベントスタートです!

イベント開始!

いよいよイベントが始まります。今回のイベントは対象者が中学生以上。アダルトな感じです。ちらほらと中学生の姿が見えます。大人に負けるな!と少しだけ応援したくなってしまいました。
普段は、なかなか研究センターには入れないので、こういった機会は結構貴重かもしれませんね。

  • 沢山の方に参加いただいてます。
  • 先生の話を熱心に聞いています。
  • 大人の方が多い中、中学生と思われる方の姿も。
    研究者を目指してるのかな。凛々しい姿。
  • 説明にも熱を帯びてきました。

まずは、教員より本日のイベントの説明とセンターの紹介です。日々どういう研究をしているのか、この場所にセンターがある理由も説明。貴重な環境を守る必要性、センターの役割などの説明に、メモをとる参加者の方の姿も多くみられました。目がキラキラしてる!

次は施設の見学!

実験の前に、まずは、施設の見学に。施設毎に、どのような研究のための施設か、大学院生の方が丁寧に説明してくれました!

水質浄化プラントでは、施設の見学に加えて、水質の変化の様子をサンプルを使って説明していました。
京都、滋賀、大阪とか、地域で処理方法が違うんですね、しらなかったなぁ。


センターの中には、実際の処理施設が。水がキレイになる過程を見学することができます。

ちなみに、流域圏総合環境質研究センターは校舎を「E-Cube Wing」「A-Cross Wing」「Project Wing」の3つのブロックにわけ、研究、教育、社会活動を融合させたインターブリッジシップを展開しているそうです。

研究・教育・社会活動を融合させたインターブリッジシップの展開

地域・地球環境問題を解決するための人材の育成を活発に実施しています。
国内の大学や産官の研究者や実務者の招聘、共同研究などを通じて、国、地方公共団体、民間との積極的な連携を図っています。
海外の大学や研究機関などからの客員教授・研究者や留学生の受入、スタッフ・学生・卒業生の海外派遣・留学、アジア圏を主とする大学との連携を積極的に行い、特に中国やマレーシアには海外拠点を設置して、国際共同研究を展開しています。

「E-Cube Wing」
健康・衛生、文化的かつ安心な 総合的流域管理の礎となる各種
実験を安全性と効率化を備えた 研究を行う場

「A-Cross Wing」
研究・教育を実践する場
教員室/学生居室/ゼミナール・ 図書館/資料室/恒温恒湿実験室 /水質実験室 etc.

「Project Wing」
インターブリッジシップを実践する場
リエゾンオフィス/共同研究プロジェクト 実験室/工作室 etc.

 

実験開始です!

施設見学の後には、いよいよ実験体験の開始です。実験しまくりです!

始めに、今回体験できる実験内容の説明をうけます。みなさん、しっかり手順を確認します。
あっ、ちなみにですが、当然実験は研究室の中で行います。湖畔では流石にできないですよね。。。

まずは、水質調査の体験です。

まずは、水質調査の方法を学びます。結構本格的な感じです。

  • 今日の実験用のサンプルです。
  • まずは、実験手順の説明をうけて、
  • 機器の使い方をおそわって、
  • 分析します!

そして、次は、琵琶湖の藻類を観察します。

次は、顕微鏡を利用して、琵琶湖に生息する藻の種類を観察します!まずは、実験の手順を確認。
実際に顕微鏡で確認する前に、どのような藻が見えるか説明をうけます。ちょっと本格的な調査になってきました!

  • 藻の種類について説明をうけます
  • たくさんの種類があるんだね!
  • 顕微鏡の操作手順の説明

さぁ!いよいよ顕微鏡で確認します!

  • 顕微鏡を準備して
  • いよいよのぞきます!見つけられたかな?
  • パソコンの画面に藻の様子が見えています!種類は何だろ?

本格的な実験器具を使っての実験体験。ただの体験という雰囲気ではなく、結構本格的な調査になっていました。
派手さは無いけど、慎重な手つきが必要だったり、顕微鏡での藻の捜索だったり、日々の研究を十分に体験できたのではないでしょうか?研究ってこういうことの積み重ねなんだろうなぁ。

ミニ講義に参加

本格的な調査体験の後には、ミニ講義を体験します。研究に講義。研究者の日常を体験している感じですね。
専門的な内容も少しあったけど、先生がわかりやすく説明してくれました。

取材を終えて

実験はまぁ、当然と言えば当然なんだけど、琵琶湖の湖畔のカフェテラス的な場所で、って感じでなかったのですが(当然です!)、かなり本格的な「調査」を体験することができました

センターの中には、浄水処理施設等もあり、水質を調査するためには、この場所にこのセンターが必要だったんだなぁと感じました。

琵琶湖の湖畔、気持ちのいい場所にあるこの流域圏総合環境質研究センター
今度は、夏に訪ねてみるのもいいかもしれないなぁ(なんとかいい口実を見つけなければ!)

ではまた次のザッツで!

関連リンク:流域圏総合環境質研究センター
http://www.eqc.kyoto-u.ac.jp/index.html