芋を洗うサル。ほんとにいるの?? 確かめに行ってきました!

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    ザッツ

こんにちは。
「ザッツ・京大」編集部です。

今回は全国の京都大学の施設で、いろんな催しが行われ、普通は入れない場所にも、入れちゃったりするあのイベント、京大ウィークスのご紹介です。

編集部にとっては、一年に一度、京都市外にある施設に、
大義名分を持って出張できるまたとないチャンス!
どこがおもろいか思案していた時に、いろいろ資料を整理していて目にしたのが、この写真。

サルが芋を洗って食べてます!

みなさん、このシーン、ニュースとかで見たことあるんじゃないでしょうか?
なぜ、この写真が京大の資料の中にあるかというと、
実は、このサル、宮崎にある、京都大学研究施設で芋を洗って食べているらしいのです!

京都大学にはいろいろな研究施設が全国にあるのは知っていたのですが、
なぜ、宮崎にこんな心温まるサルがいる施設があるのか、不思議でたまりません。
これは、ザッツ編集部とすると、ぜひ一度現場を目撃しなければ、
と、いうことで、決定です!
今年のウィークスの取材は、宮崎にある、幸島観察所!(京都より暖かいかな…)
果たして、芋を洗うサルにはほんとにいるのでしょうか?そして無事にこのシーンを目撃することができるのでしょうか!?

幸島って、ホントに島だったのね、、思ったよりアドベンチャー感あふれる幸島観察所

芋を洗うサル、ホントにいるのかしら?という興味から決めた、宮崎にある幸島観察所。

ここで、ちょっと幸島観察所についての解説を

【幸島観察所とは】
幸島は宮崎県南部に位置する小さな島です。亜熱帯性植物が多く見られる照葉樹林に覆われ、現在約95頭のニホンザルが生息しています。「幸島猿生息地」として1934年に国の天然記念物として指定されています。また1948年には京都大学によるニホンザルの調査が始まり、以降多岐に亘る研究が行われてきました。そのため霊長類学発祥の地として知られ、現在も幸島の特性を生かした研究が進められています。幸島観察所は京都大学野生動物研究センターの付属施設として、これらの研究の拠点になっています。
公式HP:http://www.wrc.kyoto-u.ac.jp/koshima_st/index.htm

そうなんです、名前の通り「島」なんです!見てください!

すごくないですか?京大の周辺も歴史があって、鴨川もいいなぁと思うのですが、この雄大さはないですねぇ。
気持ちいいです!天気にも恵まれました!
せっかくなので、皆さんにも絶景の写真を。

  • いい感じの写真1
  • いい感じの写真2
  • いい感じの写真3

はぁ、、、ワイルドだなぁ。

と、写真家になったようにシャッターを切ってしまいましたが、きちんとお仕事しなければ!
さぁ、観察所に向かいます!

 

大人気の幸島観察所見学 参加できる人は抽選で決定!

さぁ、景色に見惚れるだけでは、いけません!到着しました観察所です。
なんでしょう、ワイルドでなんとなく思い描いていた観察所感に溢れています。

参加者の方も徐々に集まってきて、いよいよイベント開始です。
幸島には、なかなか上陸できる機会もなく、神奈川、京都、大阪から来てる方もいらっしゃいました。
メディアの方も多数いらっしゃってました!負けてられません!

まずは、スタッフの鈴村さんより本日の予定の説明です。今回は鈴村さんの奥様とお子さんもお手伝いで参加。

余談ですが、、、
奥様は地元のご出身で、小さい頃から幸島が好きで、鈴村さんと幸島でデートされた時、鈴村さんを見つけて一斉にサルが出てくることに感動して結婚された(奥様本人談)そうです。

最初のレクチャーでは、幸島についていくつか説明がありました。

・幸島に研究員は常駐はしていない。観察所は対岸にあり、鈴村さんは日南市から通勤されています。
・無人島だが、原生林ではなく、二次林(原生林が伐採などによって破壊された後で再生した森林)。昔から、漁場として幸島は利用されていたらしい。
・漁師の家の遺稿や井戸もある。弁財天もあるので、「秘境の無人島」ではない。
・今年の台風24号で、近年干潮時に陸続きになっていたものが解消された。
・幸島は、幸島渡船で観光客も行くことが出来る。給餌はできない。

…などなど
今回は、ウィークスなので給餌の様子を間近にみることができるそうです。

とのこと、島には行けるけど、今回はウィークスなんで特別に給餌の様子が見れるようです。貴重な機会なんですね!

さぁ!レクチャーも終わりいよいよ出発です!

幸島は島ですので、もちろん船で渡ります。取材に訪れた日は、秋晴れに恵まれていましたが、前日は天候が悪く、島に渡ることはできなかったようです。ついてます!

おお!!サルが!

島に船が近づくと、サルが、岩肌に現れます。鈴村さんになついてるのかなぁと思っていたのですが、、
なついてるというよりも、鈴村さんが餌をもってきてくれているということを知って集まってきているだけだそうです。現実的!
ここに集まるサルは、マキ群(主群ではない)で、砂浜は主群のエリアになっているらしく、そちらにはいけないそうなんです。
エリアがしっかり別れているのですね。これもなんだか現実的です。

さぁ、ここからいよいよ、あの芋を洗うサルのいる砂浜まで移動です!

これが結構なアドベンチャー、そこそこの岸壁を乗り越えていきます。
サルも、心配そうに(?)見守ってくれています。

幾処の難所を乗り越えて、筋肉痛と戦いながら、砂浜に到着しました。
到着すると、サルがねぎらいに来てくれます。(餌がほしいだけという噂もあります)

日頃の不摂生がたたり、息も絶え絶えなんとか砂浜までやってきました。
サル、めちゃ近くにいます。私がなんでゼェゼェ言っているのか不思議そうに見ています。

いよいよ給餌。そうです!
京都からはるばるこの場面を見るためにやってきたのです。
サル!芋あらってくれるのかなぁ。。

この青い袋にサツマイモやコムギが入っています。サルはそのこともわかっているそうです。

餌を出すと、みんなそそくさと持っていきます。意外に激しく取り合ったりしません。
ここにいるサルは、エサのみに興味があって、市中のサルのように、人間の荷物を持ち逃げしたりしないそうです。
特にエサを食べているときは、参加者の人間が見えていないように、夢中で食べていました。
動物園のようにオリで隔たれていない、同じ場所に人とサルが混在し、お互いに干渉しない感じで、
なんだか不思議な空間でした・・

なんて思いながらサルを眺めていると、
ぉおお、、なんて声がちらほら、声の方を眺めてみると

洗ってるぅううううう!

  • 洗う
  • 食べる
  • 食べる
  • 洗う

なごむぅぅぅぅぅぅ!
どうですか!ホントに洗って食べているんです!そうなんです!いいんです!(興奮してます!)
これを見に来たんです。。いやぁ、、ホントだったんだぁ、、

いやぁ、、かわいいなぁ、、、参加者の皆さんのシャッター音もすごいです。
参加者みんなで激写です。

鈴村さんによると、この「芋洗い⾏動」はすべてのサルがするわけではないそうです。
この行動はサルなら生まれつきできるのではなく、母親が芋洗い麦洗いをすると、その子供も洗っているところを見て覚えていくことも多いそうです。

また、芋洗い行動が発見されたときは泥付きの芋を与えていたため綺麗にするという意味があったようですが、現在、綺麗な芋を与えてもまだ洗っているということは、塩味をつけているのでは?という説もあります。

すべてのサルがやるわけではなく、家族単位というのも、
不思議ですよねぇ、、お父さんのサルが、「塩味の芋うめぇ、、お前もやってみろ」「家族以外誰にも言うんじゃねぇぞ」みたいな
感じだったのでしょうか。完全な妄想ですが、、、

お腹がふくれると、みんなでグルーミングタイム。すごいサルと近いところまでいったのですが、
動物園にいるサルのようなニオイは感じませんでした。檻のような狭い場所にいるわけではないので動物園のようなこもったような強い匂いは感じにくいみたいです。

体重測定のデモンストレーションも見せてもらいました。計りの上にコムギをのせて、取りに来るタイミングで測定するそうです。
鈴村さんは、幸島にいるサルの見分けができるみたいで、70年分のサルの家系図があるのは幸島だけだそうです。

砂浜で、サルの観察を十分に行ったあとは、少しだけ、幸島を探検。
調査小屋というのがあり、研究員の方のお一人はこの小屋で3ヶ月過ごしたこともあるそうです!
携帯電波は砂浜までしか入らず、電気も水道もなく、日没後は寝るしかなかったと…
やはり、研究者ハンパないですね…

最後は、きれいな砂浜で今回の探検を共にした皆さんと記念撮影。
天気もよくて、サルもかわいいし、充実した取材になりました!

京都から、宮崎まで来たかいがありました。
自然も気持ちよく、サルもかわいいし。いやぁ…良い取材になりました。
来年はどこにいこうかなぁなんて思いつつ、京都(現実)に戻ります!

最後にみなさんにも幸島の雰囲気をおすそ分けです。
360℃の動画で幸島の雰囲気をご覧ください。

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