2017.03.13
京大農場オープンファーム2016[来て、観て、体験。作物生産のサイエンス]
どうも、ザッツ・京大編集部です。
京大ウィークスって知ってます?
[京大ウィークスってなに?]
京都大学には、北海道から九州まで全国に数多くの教育研究施設があり、どこもそれはユニークなものばかり。「京都大学の窓」と老若男女のみなさまに親しまれて早や6年。京大ウィークスは、これらの施設における公開講座、講演会、施設公開等を一定期間に集中して実施するという企画なんです。
ということで、ウィークスシリーズで数本記事を書いております。
ぜひぜひ、他の記事も探して読んでくださいね。
さてさて、今回は。
京大の管理している森について。
京大には、重要文化財から、最先端の研究設備、誰がおいたかわからない、なにに使うのかなかなか理解できないものまで、たくさんの研究施設などを所有しているのですが、森まで管理しているってご存知ですか?
そんな「森」を京大ウィークスの期間は一般公開しているのです。
めったに入れないその場所が公開されているということで、そら行くしかないでしょってことで、体験してまいりました!今回のザッツは、その一部始終をご紹介!
そんな「森」を京大ウィークスの期間は一般公開しているのです。めったに入れないその場所が公開されているということで、そら行くしかないでしょってことで、潜入してまいりました!今回のザッツは、その一部始終をご紹介!
京都府南丹市美山町にある「芦生研究林」、別名「芦生の森」。天然林が鬱蒼と生い茂る芦生研究林内で確認されている植物の種数は、木本植物(亜種含む)が243種、草本植物が532種、そしてシダ植物が85種と大変豊富。また、多数の動物が棲息しており、中には生物地理学上また分類学上貴重な種も見つかっています。
京都府南丹市美山町芦生
http://fserc.kyoto-u.ac.jp/asiu/access.html
京都府南丹市美山町芦生
http://fserc.kyoto-u.ac.jp/asiu/access.html
起床5時・・・。眠い目をこすりつつ、カーテンを開けてみれば快晴♪ちゃっちゃと身支度を済ませ、白々と明け始める朝焼けの空を眺めつつ、京都市内から電車と臨時の送迎バスに揺られることおよそ2時間。茅葺き集落で有名な「美山かやぶきの里」を横目にしながら、ようやく芦生研究林の入り口に到着した頃には、イベントを楽しみにしていたたくさんのご家族連れが集まっておられました。研究林は大正時代から整備されてきた由緒ある施設で、林の広さは4,179.7ha。カモシカやニホンザル、イノシシはもちろん、まだまだ新種の虫や草花が発見されるかもしれない秘境のような場所なんです。だからこそ、そっとしておきたい、おかなくてはならない、大切な場所。今回の散策ツアーは「京大ウィークス」のイベントならではの貴重な1日体験なのです。
入口で本日の資料を受け取ります。教員や職員が総出で対応。
子供たちもたくさん参加しています。
ここからはガイドさんと一緒の入林でないと許可が出ませんので、ネイチャーガイドと一緒に歩きます。ネイチャーガイドをされているのは、京大芦生研究所公認で、研究員や職員をはじめ、京大研究所のOBや地元の方が担当されているとのこと。迷ったら最後かもとビビりましたが、しっかりガイドさんの説明に耳を傾けましたよ。大自然に一歩足を踏み入れるのですから、なにが起こるかわからない!ということで、おもむろに参加者全員ヘルメット装着。いよいよ感で胸が高まります。いざ出発!今日は1日班行動です!
下谷散策(要予約)
森林軌道散策(要予約)
川魚調査体験などがあり、編集部は、午前「森林軌道散策」午後「川魚調査体験」というコースで体験
下谷散策は1日かけて研究林を散策するそうです。
(もしこちらだと、ついていけなかったかも・・・)
ここからはガイドさんと一緒の入林でないと許可が出ませんので、ネイチャーガイドと一緒に歩きます。ネイチャーガイドをされているのは、京大芦生研究所公認で、研究員や職員をはじめ、京大研究所のOBや地元の方が担当されているとのこと。迷ったら最後かもとビビりましたが、しっかりガイドさんの説明に耳を傾けましたよ。大自然に一歩足を踏み入れるのですから、なにが起こるかわからない!ということで、おもむろに参加者全員ヘルメット装着。いよいよ感で胸が高まります。いざ出発!今日は1日班行動です!
下谷散策(要予約)
森林軌道散策(要予約)
川魚調査体験などがあり、編集部は、午前「森林軌道散策」午後「川魚調査体験」というコースで体験
下谷散策は1日かけて研究林を散策するそうです。
(もしこちらだと、ついていけなかったかも・・・)
研究林の概要や意義の説明を聞きながらどんどん進んでいきます。みなさん真剣です。
緑に囲まれ、ホントに気持ちよかった!
午前中で、一旦宿舎に戻ってきてお弁当。なんでだろうなぁこういう場所で食べるおにぎりって普段の何倍も美味しく感じますよね。
一休みして、次は、
自然を観察する絶好の機会に、子供たちの目はキラキラ。はたして調査結果はいかに?
自然を観察する絶好の機会に、子供たちの目はキラキラ。はたして調査結果はいかに?
みんなで、話を聞いていよいよスタート。投網を使って捕まえます!うまい!
参加者の方も網で捕まえます。どんな生き物が取れたかな?
参加者の方も網で捕まえます。どんな生き物が取れたかな?
取れた生き物は持ち帰って、生態を調べていきます。
取れた生き物は持ち帰って、生態を調べていきます。
こちらは資料館。芦生研究林の歴史から今までを展示。みなさん興味津々でパネルをのぞきこんでいます。
ここで発見された野生動物たちに興奮。普段は触れないもんね♪
下谷散策(要予約)
芦生研究林から林道を歩き、ケヤキ峠を越えてから長治谷までのコース。湿潤で肥えた土地には、芦生最大の桂など巨木がたくさん生えており、なんだか物語に出てきそうな、深い森の風情が漂っているのだとか。今回、参加できなかったので、次回はぜひ歩いてみたいです。
森林軌道散策(要予約)
由良川沿いの紅葉を見ながら、森林軌道を歩くコース。由良川は水が清らかで、底まで見える美しさ。水平な軌道は歩きやすく、ここだけの話、運動不足気味でも息も切れず、スッスッとトレッキングを楽しめました。でも、そこは山奥の自然。崩土で通行できない地点や朽ち果てた線路などがそのままあり、自然の脅威を感じざるを得ませんでした。蛸の形をした杉、メタセコイヤの大木、黄葉が美しいイチョウの大木も目にすることができます。
川魚調査体験
小さなお子さんに大人気♪いや、大人もワクワクが止まりません。30種以上いるとされる天然の川魚を網で捕まえて、みんなでジーッと観察&調査するだけでなく、自然の厳しさや豊かさに身をもって触れ、人間が生きるために必要とされる根源的な部分での気づきを学びます。
広大な自然に感動・・・
喧騒の中で毎日を暮らす我々にとって、溢れんばかりのマイナスイオン。
自分へのご褒美かも?と思えるくらいの感動を、芦生の森はくれました。
ありがとう、芦生の森、ありがとう、京大芦生研究林の方々。
広大なこの環境を未来ために管理されている施設の方々、ホントすごいです。
まさにザッツ京大・京大研究者です。すごいなぁ・・・
豊かな自然をなんとしてでも、次の世代につなげていきましょうね。
ちなみに次回もこの「芦生研究林 一般公開」は企画されるとのこと。
参加される際にはルールを守ることを大前提に!
遠くに行かなくたって(大学からはちょっと遠いけど!)神秘の森を体験できますよ!